16世紀および17世紀の資料とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 16世紀および17世紀の資料の意味・解説 

16世紀および17世紀の資料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 08:36 UTC 版)

ハーメルンの笛吹き男」の記事における「16世紀および17世紀の資料」の解説

1556年に、神学者ヨプス・フィンツェリウスによる De miraculis sui temporis(ラテン語で『現代不可思議について』の意味)が、この伝説に言及している。著者ヨプスは、笛吹き男を悪魔見なしている。 1559年から1565年頃に、フローベン・クリストフ・フォン・ツィンメルン伯爵自著ツィンメルン年代記』Zimmerische Chronik の中でこの伝説を紹介した。この紹介ネズミ集団発生登場した最初の記録だと考えられている。しかし、ツィンメルンはこの出来事日付を「何百年も昔 (vor etlichen hundert jarn)」と記しているのみであり、事件のあった日付に関する論争に全く解答与えていない。 最初の英語による記述は、オランダ系古物収集家にして宗教論争であったリチャード・ローランド・ヴェルステガン(1548年頃-1636年)による、 『腐朽し知識復権Restitution of Decayed Intelligenceアントウェルペン1605年)の中に見られる。しかしヴェルステガンは物語出典示していない(ツィンメルンの手稿は1776年になってから再発見されており、ヴェルステガンの出典とはなりえない)。ヴェルステガンの記述ネズミ群れについての言及と、行方不明になった子供達トランシルヴァニア現れたという考察含めている。英語の成句 Pied Piper (まだら服の笛吹き男)は、ヴェルステガンによる造語であると考えられる。より興味深いことに、ヴェルステガンによる事件日付は、上の記述とは全く異な1376年7月22日となっている。これは1284年行われた移民という事件と、1376年ネズミ集団発生という事件の二つの出来事統合された事を示唆するのかもしれない笛吹き男の物語日付違えた形で、ロバート・バートンの1621年著作憂鬱解剖』The Anatomy of Melancholy でも超自然現象一例として紹介された。「1484年6月20日に、ザクセンハーメルンで、まだら服の笛吹き男の姿をした悪魔130人の子供たちを連れ去り子供達二度と見つからなかった」。バートンはこの話の直接出典提示していない。 アタナシウス・キルヒャー1650年著作普遍音楽』Musurgia universalisでもこの出来事について詳細に紹介され情報源としてヨハン・エウセビウス、コルネリウス・ゲンマの著作挙げられている。 ヴェルステガンの文章はナサニエル・ウォンリーの『小世界驚異Wonders of the Little World1687年)に転載され、ウォンリー著書直接出典として19世紀ブラウニングの詩が書かれた。ヴェルステガンの記述はウィリアム・ラメゼイの『虫食いの話』Wormesにも転載された。「(前略)ヴェルステガンの物語で最も注目に値するのはまだら服の笛吹き男の話であり、この男は1376年7月22日ザクセンハーメルンの町から160人の子供を連れ去った悪魔怒りに対して、神が不思議に許可与えたのだ」。

※この「16世紀および17世紀の資料」の解説は、「ハーメルンの笛吹き男」の解説の一部です。
「16世紀および17世紀の資料」を含む「ハーメルンの笛吹き男」の記事については、「ハーメルンの笛吹き男」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「16世紀および17世紀の資料」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「16世紀および17世紀の資料」の関連用語

16世紀および17世紀の資料のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



16世紀および17世紀の資料のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのハーメルンの笛吹き男 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS