1:43スケールのバリエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/07 22:13 UTC 版)
「ポリスティル」の記事における「1:43スケールのバリエーション」の解説
1968年、500シリーズは「輸出」ラベルの付いたモデルを発表し始めた。これらはMシリーズよりも造りがやや粗く、開口部が少なくなっている。1970年までにポリトイは500-599の数字を「使い切った」。その中にはプラスチックで以前に生産されたモデルのいくつかのメタルバージョンも含まれた。 その後1:43スケールのシリーズはE、EL、HEとして販売された。これらのシリーズの初期モデルの一部は、ランボルギーニ・エスパーダとイスレロ(リトラクタヘッドライト)のように、Mシリーズ同様細部まで再現されていた(Gardiner and O'Neill 1996, p. 73)。ボディのディティールは巧妙な機能を備え、たとえばアルファロメオ・アルファスッドのようにルーフ上に完全なスキー用具を装備しているモデルもあった。しかし、多くのモデルはかなり醜いおもちゃのようなクロムメッキのプラスチック製車輪を装着しており、1970年代後半のモデルはこのような点が問題であった。ELシリーズはこの点でEシリーズよりはるかに優れていた。ペンシルバニア州エリーの輸入業者であり、アメリカにおいてダイキャスト製ミニカーの収集を趣味として広めたデヴィッド・シンクレアは、ELシリーズの中でも興味深いモデルの1つとしてAMC・グレムリン(英語版)を挙げる(Sinclair's 1977; Levine 2009)。ヨーロッパ製のダイキャストカーでアメリカ車はそれほど多くなく、その中でもAMCの車種ははるかに少ないからである。 1967年からポリトイは1:66スケールのペニーシリーズを発売した。おそらくはアメリカ市場をターゲットにして、マッチボックスやマジョレット(英語版)と競合したが、そのほとんどが人気を得ず、ほとんどがイタリア国内で販売された(Breithaupt No Date)。したがって、ミント状態のボックスの例は希少である(Rixon 2005, 54)。 1970年代後半に、以前に販売されたさまざまなポリトイのミニカーがメキシコに出荷され、マクレガーのブランドで販売された(Force 1992,208)。 マクレガーはポリトイ製品のプラスチック版およびダイキャスト版の両方を販売し、パッケージにはポリトイとマクレガーの両方の名前が印刷された。いくつかのモデルは、マセラティ・ミストラル(英語版)のようにプラスチックで成形され、ソ連にも輸出された。
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