八女の紅姫【ヤメノベニヒメ】(観賞樹)
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登録番号 | 第11559号 |
登録年月日 | 2003年 11月 18日 | |
農林水産植物の種類 | しゃくなげ | |
登録品種の名称及びその読み | 八女の紅姫 よみ:ヤメノベニヒメ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | 2003年 11月 18日 | |
品種登録者の名称 | 株式会社ドイ | |
品種登録者の住所 | 福岡県福岡市博多区博多駅南二丁目1番16号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 栗原照久 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「Paricutin」にRhododendron formosumを交配して育成されたものであり、花形は開いた漏斗鐘形、花は鮮紫ピンク色の中輪で、鉢物向きの品種である。樹姿枝張りは狭株立状、樹高は矮性、2年枝の太さは太、色は黄緑、主枝の粗密は粗である。春葉全体の形は長楕円形、先端の形は鈍頭、葉脚は鈍脚、秋葉全体の形は長楕円形、春葉葉身長及び最大幅は中、葉柄長はやや短、新葉表面の色は緑、春葉表面の色は暗緑、斑入りは無、表面の光沢は無又は極弱、新葉表面の毛じの型はフェルト状、春葉表面の毛じの色は褐、葉の着生方向は斜め上向きである。花の向き姿勢は直立、つぼみの形は広楕円、花形は開いた漏斗鐘形、花のタイプはシングル、花冠の切れ込みは深い、花冠上半の形は半円形、花冠下半の形は3/4円形、裂片の先端の形は凹む、重なり合い、縁の波形状及び花の直径は中、切開いた最大幅はやや広、縦幅は中である。花色の発現は一色型、絞り模様は無又は微、底白の現れ方、白覆輪、縁紅・爪紅及び濃淡模様は無、内側の主色は鮮紫ピンク(JHS カラーチャート9705)、外側の主色は明紫赤(同9706)、花喉部のブロッチは鮮明である。雄ずい及び雌ずいの型は花弁化しない、雌ずいの花柱の色は淡赤、柱頭の色は赤、がくの有無は有である。葉の持続性は常緑、開花期の早晩は中、四季咲性は無である。「コンコルド」と比較して、春葉及び秋葉の全体の形が長楕円形であること、新葉表面の毛じの型がフェルト状であること、花の外側の主色が明紫赤であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和57年に育成者の温室(福岡県八女郡矢部村)において、「Paricutin」にRhododendron formosumを交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成2年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「八女美人」であった。 |
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