黒漆磬架とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 黒漆磬架の意味・解説 

黒漆磬架

主名称: 黒漆磬架
指定番号 2523
枝番 04
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 2基
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  現在称名寺金堂内に所在する須弥壇堂内具類である。須弥壇は、中心の軸部を臼形に窄めた形で、鎌倉時代の作とされる神奈川県円覚寺建長寺須弥壇同じく禅宗様典型であり、また同様式礼盤希少である。力強いふくらみを示す伏有する大壇は、根本形壇と称されるが、迎・伏の間に刳形部材重ねており、やはり禅宗様影響認められる。磬刳形脚や横木薄造りで、架木細めで古様である。肩の張った刳形格狭間こうざま】を透かすもまた同様である。
 これらが所在する金堂は、天和二年(一六八二)の改築経ているが、その創建は、「金堂木作始番匠引物注文」により文保元年一三一七)に着工され金堂図示される「称名寺結界図」(元亨三年一三二三裏書)が作成された間に竣工した考えられている。したがって金堂造り付け須弥壇をはじめ、他の堂内具の作期も、この時期中心に考えられる
 総体黒漆塗りで、面取部に朱漆を塗るほかは、磬散蓮華線刻金銅金具を打つのみで簡素な造りではあるが、類例少な禅宗様須弥壇大壇礼盤を含む堂内具類の希少な一括遺例である。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「黒漆磬架」の関連用語

黒漆磬架のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



黒漆磬架のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS