黒漆瓶子
主名称: | 黒漆瓶子 |
指定番号: | 2597 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2000.06.27(平成12.06.27) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 貞和二年、芳野本水分宮、御供酒瓶子の朱漆銘がある |
員数: | 一対 |
時代区分: | 南北朝時代 |
年代: | 貞和2年(1346) |
検索年代: | |
解説文: | 貞和二年(一三四六)に奉納され、神饌具【しんせんぐ】として神前に供えられた酒器として知られる。 本品は注口が広く、通例の瓶子とはやや異なるが、一三・一四世紀ころに中国より将来した白磁・青磁瓶子と共通する形態であり、南北朝時代の特徴の一つと考えられる。また、〓漆【きゅうしつ】は元徳二年(一三三〇)銘をもつ重文・木製黒漆油壺(奈良・東大寺蔵)との共通性が認められる。 堅牢な漆塗りが施された比較的保存の良い作品で、用途・伝来・製作期が明らかでかつ現存最古の紀年銘をもつ木製漆塗り瓶子の基準作として貴重な遺例である。 |
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