駒と動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/20 17:02 UTC 版)
駒は以下の8種類があり、駒ごとに動き方が異なる。日本将棋の玉将に相当するのは「輿論」であるが、輿論(成駒の旭光も含む)を詰める以外に、楽園(図1の中央にある色を付けたマス)に輿論(旭光)が入っても勝ちとなる。 動きの図示は図2を参照。マス目の書かれたところに移動でき、矢印の方向には何マスでも進める(敵味方に関係なく、他の駒を飛び越すことはできない)。マス目が六角形であるため、以下では駒の動きを時計の表現で「○時の方向」と称する。たとえば「3時の方向」は右隣の隣接するマス(奇数時は隣接マスになる)、「8時の方向」は左下の頂点方向に1つおいたマス(偶数時は頂点方向のマスになる)となる。 成りは敵陣(他2者の自陣三段目まで)か、楽園に入るときか、敵陣または楽園から出るときに行える。楽園を通過するだけでは成りの条件を満たさない。成・不成の選択は自由であるが、行き所のない場所と同盟者の陣地内では必ず成らなければならない。 輿論(よろん)・旭光(きょくこう) 輿論は隣接する6方向に1マスずつ動ける。ただし最初に動くときで、後述する同盟を行っておらず、絶手(王手に相当)をかけられていないときには、自陣内の任意の空いたマスに移動できる。 成ると旭光で、隣接および頂点方向の合計12方向に何マスでも進める。また、旭光の利きにあり、他の駒の連絡のない敵の駒を動かずに取ることができる。これを「光殺」という。 軍教(ぐんきょう)・竜化(りゅうか) 軍備と教育のことで、前および横の隣接する方向(1時・3時・9時・11時)と後ろの頂点方向(6時)に何マスでも進める。 成ると竜化で、隣接する6マス(1時・3時・5時・7時・9時・11時)の方向に何マスでも進める。 外交(がいこう)・魔叉(ましゃ) 頂点方向の6マス(12時・2時・4時・6時・8時・10時)に何マスでも進める。 成ると魔叉で、外交の動きのほか、隣接する6マスに1つずつ動ける。 金権(きんけん) 前および横の隣接4マス、および前後の頂点方向(12時・1時・3時・6時・9時・11時)に1マスずつ動ける。不成。 税関(ぜいかん) 横の隣接マスと斜めの頂点方向(2時・3時・4時・8時・9時・10時)に1マスずつ動ける。不成。 殖貿(しょくぼう)・宝(たから) 殖産と貿易の意味で、斜めの隣接マスと斜め前の頂点方向(1時・2時・5時・7時・10時・11時)に1マスずつ動ける。 成ると宝で、元の動きに加えて、前後の頂点方向(12時・6時)に何マスでも動けるようになる。 宣電(せんでん)・化(か) 隣接する前斜め方向(1時・11時)に何マスでも動ける。 成ると化で、隣接する前後の斜め(1時・5時・7時・11時)に何マスでも動けるようになる。 尖占(せんせん)・弗(どる) 隣接する前斜め方向に1マスずつ動ける。 成ると弗で、金権と同じ動きになる。
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