なじみ‐きゃく【×馴染み客】
馴染み客
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:37 UTC 版)
古島信輔 演 - 根津甚八 救世軍の活動に身を投ずる古島財閥の御曹司、若汐となった久乃の馴染み客。若汐が初めての客から逃げ出した時に川岸で偶然知り合う。若汐を初めて指名した時は、多くの花魁を総揚げ(※遊郭の見世を丸ごと貸しきり、遊ぶこと)して、さらに他の従業員たちにも1人50円もの金をチップとして大盤振る舞いをした。その後も若汐を何度か指名して一夜を共にしているが、一度も抱いたことはない。後に若汐の身請けを申し出るも、若汐に拒否されてしまい物別れに終わる(ただし金は受け取り花魁道中を挙行している)。 若汐が紫の名跡を襲名した後、疎遠になるが1年後現れて2千円もの大金を彼女に渡した。それと同時に父に勘当された事を話し、彼女の前から去る。物語終盤に、菊川のいる羅生門河岸の店にいる事が判明。お春に熱を上げるようになる。 坪坂義一 演 - 小林稔侍 紫太夫となった久乃=若汐の馴染み客。役所勤めの裕福な男。仕事を辞めて岡山で事業を始めるので一緒になってほしいと紫太夫に結婚を申し出た。 宮田 演 - 井上純一 学生、九重の馴染み客。九重とは歳の差があり、学生とあってまだまだ人生経験が少ない。九重に対し「年増」呼ばわりすることもある。 野口 演 - 益岡徹 株屋、吉里の馴染み客。株で大損をしてしまい、具体的な損害額は不明だが400円の金が必要になった。吉里が本気で愛した男。 越後屋善之助 演 - 河原崎長一郎 吉里の馴染み客。金使いはあまりいい方ではないが、吉里を指名している。吉里との布団の上で「一緒に死のうか」との問いかけにそれを承諾するようなやり取りをし、本人は冗談のつもりだったがその後事件に発展。 片山勇吉 演 - (役者名不明) 久乃とは旧知の仲。探していた久乃が若汐という花魁となって吉原にいるのを見つけて再会を喜び、一晩を共にした。博多によるとその後働いていた造船所の金庫から大金を盗み出したとのことで全国指名手配になっている。金にも女にもだらしないフヌケで、女と逃げているとのこと。 亭主 演 - 成瀬正 菊川の馴染み客。
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