香港のポップ・カルチャーへの影響
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「バスおじさん」の記事における「香港のポップ・カルチャーへの影響」の解説
香港ではバスおじさんでの文句の数々が、特にティーンの間で今なお頻繁に引用され、物まねされ、パロディ化されている。例えばコマーシャル・ラジオ・ホンコン(香港商業電台)のトーク・ショーのホストが、友人の教師が出くわした出来事について語っている。彼が立ち会った試験の終了時、記入終了を嫌がられた生徒たちから口々に「未解決! 未解決! 未解決!」と言われた。このときその場にいた別の教師が「お前たちはストレスたまっているだろう。けど私もたまっとる。」〔いずれも引用〕と切り返して、生徒たちに了解させたという。 ビデオ中の有名な「キメ台詞」はインターネット・フォーラム、ポスター、ラジオ番組などに度々登場し、これを織りこんだカラオケ・バージョン、ラップ、ダンスやディスコ用のリミックス版など、数々のミュージック・ビデオが作られた。また漫画化した絵柄のTシャツや着メロまでが作られ、インターネット上で売られていった。 2006年6月にTVBテレビは、FIFAワールドカップ2006中継の宣伝のために「バスおじさん」のパロディを制作した。この宣伝クリップでは、TVBのスポーツ・コメンテイターで、その声がチャンに似ていることが以前から指摘されていたラム・シュン・イー(林尚義)が登場した。映像では、バスでラムの前の座席にいる乗客(演じているのはラム・マン・チャン Lam Man Chung)が、来るワールドカップに対して、TV引退前の最後の仕事として責任感で重圧を感じないのかと畳みかける。ラムは切り返して、重圧は感じないし、中継への視聴者の期待に応える支度は整ったと強調した。乗客は彼と握手しようと持ちかけ、休戦しようと呼びかける。 さらに、TV局ATVとTVBのシットコムではよく似た口論シーンが作られた。TVBのシットコム『うちにようこそ』 Welcome to the Houseのエピソード67では、映画館に入った若い眼鏡の主人公が、大声で携帯を使う男を止めようとする。この結果、逆に彼は男から激しく叱責されてしまう。主人公の家族は、以前インターネットに流通するそっくりの出来事を収めたビデオを見ていたので、主人公に向かって、もっと自己主張していじめられるままにしてはいけないと諭す。エピソードの終りで彼は同じ場所で再会した件の男と対決し、映画館から彼を追い出すことに成功する。
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