香港のレノン・ウォール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 01:34 UTC 版)
「レノン・ウォール」の記事における「香港のレノン・ウォール」の解説
香港における2014年の民主化運動のさなか、香港政府庁舎の外壁にある階段に沿って、同様のレノン・ウォールが出現した。オリジナルであるプラハの壁に触発され、何千人という市民が香港の民主化を願うメッセージを色とりどりの付箋紙に書きつけ、壁に貼り付けた。この壁は雨傘運動が生んだ主なアート作品の一つだった。壁の占拠と抗議が数か月続く間、この香港版レノン・ウォールを物理的・デジタル的に保存しようと様々なグループによって多くの労力が払われた。 5年後の2019年、逃亡犯条例改正案反対運動のさなか、再び同様の壁が新しい付箋紙によって出現した。何日も経たないうちに、付箋紙のレノン・ウォールは何十か所も作られ、香港島はもとより、九龍、新界、その他多くの島々も含め、様々なレノン・ウォールが香港の「あちこちで花開いた」(遍地開花)。いくつかのレノン・ウォールは、香港電台や政策革新調整室(政策創新與統籌辦事處)など政府庁舎の中にすら作られることもあった。クラウドのデータを元にした香港のマップによると、この地域には150を超えるレノン・ウォールがある。 2019年9月21日、反政府的なメッセージを排除するため、香港警察は市内のレノン・ウォールの撤去を開始した。 レノン・ウォールは香港以外にも出現してきており、トロント、バンクーバー、カルガリー、ソウル、東京、ベルリン、ロンドン、シドニー、マンチェスター、メルボルン、台北、オークランドでも見られる。
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