食品と栄養
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 14:23 UTC 版)
人間が口から摂取するものは、人間の健康に影響を及ぼす。例えば「野菜」と呼ばれることになったものの多くが、もともとは野生で自生していた植物であり、人間が試しにそれをそれを食べてみたら健康状態が改善され、活力を得られたりしたといういきさつを持つ。 例えば、玉ねぎも、もともと古代では、スタミナをもたらしてくれる食品であり、たいていの病気の治癒に役立つ「薬」とも位置付けられていた。その後の疫学調査で、玉ねぎを食べることが胃ガン・大腸ガン・食道ガンを減らす効果があることや、高脂血症に対する顕著な改善効果があることが明らかになった。 一方で「食品」とは別に特定の医学的効能をもつ「医薬」は別のカテゴリとすることで、それらに対し法的規制をしっかりと強化することができるしくみを整えている。 「健康食品」を参照 穀物やイモ類といった炭水化物を供給する主食だけでは栄養が偏るため、多くの文化圏において穀物はタンパク質を補うための豆類とセットで栽培され、消費されてきた。また、主食の不作などで食糧難が起こったときの代替食料として、世界各地に主にデンプンを供給するための救荒食物が分布している。こうした救荒食物は普段は味や食用とするための手間などの面で劣っていたり、有毒で特殊な処理をしないと食用とできないものなどが多く、通常時には食用とされないことがほとんどである。
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