類似の食文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 18:05 UTC 版)
凍らせた生魚を食べる習慣は、極東のアムール川(黒竜江)流域を古来の居住地する複数の先住民と、彼らの食文化から影響を受けた民族にも存在する。 シベリア北東部の一角(現在行政区画上は中国黒竜江省内およびロシア連邦サハ共和国内)のアムール川(黒竜江)流域を古来の居住地とするツングース系の先住民ナナイには、凍らせた生のコイ(鯉)など川魚を薄切りにして食べる習慣があり、この食材および料理を「タラ」という。ユカギール人の間では凍った魚を薄く削った料理は「チャーカ」の名で、ニブフの間では「クンチョ」と呼ばれ、素材はチョウザメが一般的である。カムチャッカ半島北部に住むアリュートル人は冬季に釣ったワークン(コマイ)を冷凍保存し、凍ったまま削って食べる。 また、ナナイより西方の地域を古来の居住地とするテュルク系(トルコ系)の先住民ヤクート(自称:サハ)にも、凍らせた生の白身魚を薄切りにして食べる伝統料理がある。ヤクート語では「クサル・バルク」(削る魚)と呼ばれるが、現在では、ロシア語名 "строганина"(stroganina、ストロガニーナ)として知られている。ヤクートの伝統的なストロガニーナの材料としては、魚のほか、牛肉や馬肉、魚や肉類の生食に抵抗がある場合には生ハムが用いられることが特徴であり、鉋やナイフで薄く削った凍った肉を塩・胡椒・香味野菜で調味して食する[要出典]。酒の肴として供される。 ロシア料理としては「ザクースカ」と呼ばれるオードブルに用いられる[要出典]。
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