類似の養殖例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 23:26 UTC 版)
日本国産の天然ウニは9割以上が北海道・東北地方で獲れるが、キャベツウニは日本のどこでも養殖できる。神奈川県水産技術センターは「キャベツウニ」を「海藻以外で育てられたウニ」の総称として広め、各地で地域ブランドとして育ててほしいと考えている。 実際に、北海道でハクサイ、三重県でミカン、山口県でトマト・アスパラガス、愛媛県でブロッコリーを使ったウニの養殖が試みられている。山口県では、下関市栽培漁業センターが地元産の廃棄されるトマトやアスパラガスでムラサキウニを養殖する研究を進め、地元企業を巻き込んで「ウニベーション推進協議会」を設立し、技術確立を目指している。愛媛県では、愛南町がガンガゼ(ウニ類)をブロッコリーで育て、「ウニッコリー」としてブランド化を推進している。さらに愛媛大学の協力を得て、2018年11月よりウニッコリーに規格外の愛南ゴールド(柑橘類)を週1 - 2回与え、「柑橘風味のウニッコリー」として商品展開する方向で養殖を進めている。 近畿大学でも、野菜や配合飼料、流れてきた藻を使ってムラサキウニの養殖を行っている。「近大産ウニ」のブランド名を付け、同大学が東京と大阪で経営する料理店で、すでに提供を開始している。くら寿司ではキャベツウニにヒントを得て、2020年11月よりニザダイにキャベツを与えることで臭みを減らすことに成功し、「『ベジタブルフィッシュ』ニザダイ」として商品化した。
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