音韻規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 13:59 UTC 版)
フランス語の動詞の活用に影響を及ぼす音韻規則の概略を以下に示す。ただし研究者により違いがある。 母音が後続しない鼻音は、前の母音を鼻母音化し、自身は消える。 語末の子音は消える。ただし語末の /ʁ/ は、/e/ の後でのみ消える。 語末の /ə/ は消える。 母音が後続する /ə/ は消える。 母音 + 子音 + /ə/ + 子音 + 母音における /ə/ は消える。 強勢のある /ə/ は /ɛ/ になる。 /e/ は閉音節では /ɛ/ になる。 /œ/ は開音節では /ø/ になる。 狭母音 /i/, /y/, /u/ は、直前に子音 + 流音がない時、母音が後続すると半母音 /j/, /ɥ/, /w/ になる。 子音 + 流音 + /i/ の後に母音が続く時は、渡り音の /j/ が入る。 これらの規則は動詞に限られるものではない。以下に、形容詞 bon, frais, premier の変化を示す。女性化の語尾は /ə/ である。シュワー消失規則により、規則的に男性形、女性形が導かれるのが分かる。 表記基底形表層形bon /bɔn/ /bɔ̃/ bonne /bɔn+ə/ /bɔn/ frais /fʁɛʃ/ /fʁɛ/ fraîche /fʁɛʃ+ə/ /fʁɛʃ/ premier /pʁəmieʁ/ /pʁə.mje/ première /pʁəmieʁ+ə/ /pʁə.mjɛʁ/ 語幹と語尾からなる基底形(理論的な音素)を想定し、音韻規則に従って表層形(実際の音)を導くことで、活用を説明できる。正書法は必ずしも基底形を反映していない。
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音韻規則
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「インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の記事における「音韻規則」の解説
いくつもの音韻規則が印欧祖語に再構できる。そのうちの一部は「PIEに固有」であることが有効なのかについて議論されていて、子孫語派の一部での後の改新であると主張されている。そのうちいくつかを以下で述べる。
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