母音と母音調和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:37 UTC 版)
現代トルコ語には、a、e、ı、i、o、ö、u、üの8母音があり、下の表のように分類される。 前舌母音後舌母音非円唇広e a 狭i ı 円唇広ö o 狭ü u 日本語の前舌、後舌母音のことをトルコ語では「細い母音 (ince ünlü)」「太い母音 (kalın ünlü)」という。前舌母音と後舌母音はそれぞれ一語中で共存せず、非円唇母音と円唇母音、広い母音と狭い母音がそれぞれ整然とした対応関係を持つ。 簡単には、「eおよび点の付く母音」と「それ以外の(点の付かない)母音」に分け、前者は「e」で受け、後者は「a」で受けると覚えると分かりやすい。 例えば、時点、地点を表す接尾語(助詞)は「〜de」と「〜da」だが、 「2時に」は saat ikide(「時」「2」「に」) 「6時に」は saat altıda(「時」「6」「に」) のように、直前の母音により使い分ける(deとdaに意味上の区別はない)。 熟語を形成した単語も、 「どこに」は nerede(「ne」は「どの」) 「ここに」は burada(「bu」は「この」) となる。 方向を表す「〜に」は「〜e」と「〜a」、「〜から」は「〜den」と「〜dan」だが、これらも同様にそれぞれ、 İzmir'e(イズミルに)、İzmir'den(イズミルから) İstanbul'a(イスタンブルに)、İstanbul'dan(イスタンブルから) Ankara'ya(アンカラに)、Ankara'dan(アンカラから):母音で終わるため、〜aの前にyを追加 Gaziantep'e(ガズィアンテプに)、Gaziantep'ten(ガズィアンテプから):無声音の後で、〜denが〜tenに変化するケース になる。 また、「8」、「9」を表す数詞はそれぞれ「sekiz」、「dokuz」だが、これらから派生した「80」、「90」はそれぞれ、 sekiz (8) → seksen (80) dokuz (9) → doksan (90) となる。
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母音と母音調和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 08:52 UTC 版)
ナナイ語には[i, u, y, o, œ, a, ə]の7つの母音があり、[ai, ao, əi, əo, ia, iə, io, iu, ua, ui, uo, oi, ya, yə]の12個の二重母音がある。また、三重母音は[iao, uai]の2つ。また、次の音韻規則がある。 [i]は[dz, ts, s] の前で []になる。 [i]は[ɖʐ, ʈʂ, s] の前で [ɪ]になる。 [i]は[m, n, l, d] の前で [i̟]になる。 [i]で音節が開始され、[dz、s、tɕ、ɕ、l、m、ŋ]でもその音を維持する時は声門破裂音[ʔ]が入る。 以下の表はナナイ語の母音調和規則をまとめたものである。 ナナイ語の母音調和分類小分類音素備考陽母音Group 1[a] Group 2[o, œ] [i, u, y] の前には表示されない。また、[o]は[œ]の前には表示されない。 陰母音Group 3[ə] [a, o] の前で中性化される。 中性母音Group 4[i] Group 5[u, y] [y]は2回連続して出てこない。
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