母音のパターン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 13:00 UTC 版)
短母音は5種類の単文字 a, e, i, o, u で綴られる母音で、発音はそれぞれ cat の /æ/, bet の /ɛ/, sit の /ɪ/, hot の /ɒ/, cup の /ʌ/ である。 長母音は単文字母音の文字名音と等しく、例えば baby の /eɪ/, meter の /iː/, tiny の /aɪ/, broken の /oʊ/, humor の /juː/である。フォニックス教育では長母音は「文字名と同じ」と教えられる。 シュワーまたは曖昧母音は、ほとんどの単文字母音が当てはまる発音である。例えば lesson の o など、強調されない発音に現れる区別できない母音で、発音記号 /ə/ で表される。シュワーは理解が難しいため英米の小学校では必ずしも教えられない。しかし一部の教育者は、シュワーは英単語を読む上で重要なため初歩の読み方教育に含まれるべきだと主張している。 閉音節は母音1文字に子音が続くような音節である。単語 button の音節はふたつとも、1文字の母音に子音が続くため閉音節である。従って、文字 u は短い発音 /ʌ/ となる(2音節目の o は非強勢であるため /ə/ と発音される)。 開音節は母音で終わる音節である。その最後の母音は長母音として発音される。単語 basin では ba- が開母音であり、/beɪ/ と発音される。 二重母音は隣り合ったふたつの母音が融合してできる音声学的要素である。英語では二重母音があり、判り易いものとしては cow の /aʊ/ や boil の /ɔɪ/ が挙げられる。長母音のうち /eɪ/, /aɪ/, /oʊ/, /ju/ の4つは二重母音でもある。 母音二重音字は母音を表すのに2文字が使われるような綴りのパターンである。例えば sail の ai /eɪ/ などである。 母音-子音-Eは1文字の母音が、子音1文字(+"th")を挟んで続く e によって長母音化されるパターンである。例えば bake, theme, hike, cone, cute などが挙げられる(e による長母音化は、theme と them, cute と cut などの発音をそれぞれ比較するとよく分かる)。単語 meet などの綴り ee はこのパターンの一種と見なされることもある。
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