電化区間の延伸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 21:13 UTC 版)
運輸省は2012年7月16日に8億ポンドをかけ、2020年までに既存の電化区間を再構築し、ミッドランド本線の大半を電化する計画を発表した。2013年1月にはネットワークレールが電化費用を5億ポンドと見積もり、第5管理期間(英語版)(2014年4月 - 2019年3月)中に段階的に実施するとした。具体的にはベッドフォード - コービー間が2017年、ケタリング - ダービー・ノッティンガム間が2019年、ダービー - シェフィールド間が2020年の完成とされた。 2010年の路線活用計画では都市間列車用に801形10両編成の投入、ロンドン - シェフィールド間準速達列車のケタリングへの停車、ベッドフォード南側とケタリング - レスター間への貨物列車用待避線(全長775m)の設置、列車本数増加のための設備増強も組み込まれていた。 なお、この電化計画はイングランド南部の港町であるサウサンプトンとシェフィールド(、ドンカスター)を交流25000V架空線方式の電化路線でつなぐエレクトリック・スパイン計画(英語版)(「電化された背骨」の意)の一環であった。 しかし、2015年6月には運輸大臣パトリック・マクローリン(英語版)によって計画が停止され、同年9月に運輸省によってコービーまでの電化を2019年、ノッティンガム・シェフィールドまでの電化を2023年とする計画期間延長が発表された。 さらに、2017年7月20日にはケタリング以北の電化の中止が発表され、使用車両も電車の801形ではなくバイモード車両(後の810形)が投入されることが明らかにされた。 なお、ケタリング・ノース信号所から非電化区間を110kmあまり挟んだクレイ・クロス(新駅・街(英語版))からシェフィールドまでの間は、高速路線のハイ・スピード2からの直通列車の運行のため2033年までに電化することが計画されている。 コービーまでの電化工事に関しては、カリリオン(英語版)とパワーラインズの共同事業体が電化工事を2億6000万ポンド、線路の改良工事を6200万ポンドで受注したと2017年11月6日に発表された。完成は2019年12月の予定であり、最初の架線柱は2017年11月に設置された。 2019年2月26日、運輸省政務次官のアンドリュー・ジョーンズ(英語版)は電化区間をケタリングからマーケット・ハーバラまで延長する計画を明らかにした。
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