電動機と発電機とが可逆な電動発電機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 06:19 UTC 版)
「電動発電機」の記事における「電動機と発電機とが可逆な電動発電機」の解説
電動発電機とは、電動機と発電機とが可逆であり兼用されるものを指す場合もある。 以下にその一例を示す。 無停電電源装置 電動発電機に、フライホイール(はずみ車)とエンジン(ディーゼルエンジンが一般的)を組み合わせ無停電電源装置として用いたもの。平常時はエンジンを切り離し、電動発電機に電力を入力しフライホイールを回転させておく。停電時にはエンジンが接続され、フライホイールの慣性(トルク)でエンジンを始動する。始動後はエンジンの動力で発電機を回し発電する。 揚水発電 水力発電所の一種である揚水発電所では、電動発電機に発電用水車とポンプ、もしくは発電用水車とポンプとが可逆なポンプ水車が直結されている。発電機として発電を行う一方、回転方向を逆に設定した上で電力を入力し電動機として揚水を行う。揚水発電所において電動発電機は、発電機としての運転が主体とされており、専ら発電電動機と呼ばれる。 セルダイナモ 小型の内燃機関において、始動時にはセルモーター(スターターモーター)として動作し、始動後はダイナモとして動作する部品。かつては小排気量の自動車やオートバイに使用されたが、発電機が直流のダイナモから、より発電能力が高い交流のオルタネーターに取って替わられ、廃れた。現代の自動車やオートバイはセルモーターとオルタネーターを個別に装備している。 ハイブリッドカー、電気自動車 コンピュータで制御された電動発電機は、バッテリーからの電力を用いて走行し、また減速時には発電しバッテリーに電力を蓄える(回生減速する)ことでガソリンエンジンの苦手とする部分を補い、排出ガスを抑制し燃費を向上させる。
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