電動機(モーター)の原理の発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 19:41 UTC 版)
「ダイナモ」の記事における「電動機(モーター)の原理の発見」の解説
ダイナモは本来は発電機だが、電池や別のダイナモから直流を供給してやると電動機としても機能することが発見された。1873年のウィーン万博で、グラムは彼のダイナモに偶然別のダイナモを接続して発電したところ、そのダイナモの軸が回転し始めたのに気づいた。これが世界初の電動機というわけではないが、実用的な電動機としては世界初の1つだった。さらにダイナモの効率を向上させるよう設計すると、電動機としての効率も向上することがわかった。隙間をなるべくなくし、多数のコイルと多数の整流子を使うグラムの設計は、実用的な直流電動機の設計の基本にもなった。 直流を生成する大型のダイナモを複数接続した場合、そのうち1つの出力が他より小さいと問題が発生する。すなわち、出力が弱いダイナモは他から電力を供給されて電動機として動作するようになってしまう。すると、もともとそのダイナモを駆動していた側に電動機としての出力が伝わってしまい、危険な状態が生じる可能性がある。結局これを解決するため、同じ電力供給源として複数のダイナモを使う場合、それらの軸を複軸で相互接続し、同期運転するようになった。
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