電動式・電子式タイプライター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 09:27 UTC 版)
「タイプライター」の記事における「電動式・電子式タイプライター」の解説
IBMのタイプボール。 デイジーホイール先端に活字が植えられている。 アーム絡みを避けるために、一定のタイムラグを持って活字を打つようにする機構が工夫された。やがて活字の打刻機構も工夫されることになり、IBMは1961年に発表したセレクトリックにゴルフボール様の部品の表面に活字が刻印されている「タイプボール」を搭載し、1978年には「デイジーホイール」が開発され、その後の打刻機構の主流となる。改行や紙送り、打刻などの主要動作も手動から電動に置き換えられるようになっていった(電動タイプライター)。 1970年代ごろから、電動タイプライターの諸機能に加えて、本体にバッファメモリを備えるものが現れた。これにより文字のセンタリング、アンダーライン、デシマルタブ(数字の位置揃え)などが容易に行えるようになった。これを電子タイプライターといい、現在使われているものはほとんどこれである。なお電子式では、改行動作はレバーではなく、改行キーを押下することで行う。欧文電子タイプライターはのちに「欧文ワードプロセッサ」へと発展していく。 電子タイプライターの電子制御機構はのちに、コンピュータの入力機器として応用され、従来のパンチカードや紙テープを駆逐して、コンピュータの重要な入力機器となっていく(→キーボード)。
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