隼人系呪術と関連氏族とは? わかりやすく解説

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隼人系呪術と関連氏族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 07:45 UTC 版)

隼人」の記事における「隼人系呪術と関連氏族」の解説

延喜式』巻28隼人司)には、元日即位蕃客入朝などの大儀には、「大衣2人番上隼人20人、今来隼人20人、白丁隼人132人が参加した」と記されており、遠従の駕行には、「大衣2人番上隼人4人、今来隼人10人が供奉した」とあり、隼人呪力大和政権支配者層信じられ利用されていたと見られている。井上辰雄らは、狗吠鳴き真似行為や身につけている緋帛の肩巾(ひれ)や横刀が、悪霊鎮める呪声であり、呪具であった事を明らかにしている。 山川門など境界祭祀司るとみられる境部(境合部)氏の系統は7氏あるが、この内大和国宇智郡(現五條市原町おおすみ)境合部は、隼人系と見られ、これを含め、2氏が隼人とされるまた、延喜式』巻28大儀の条に「隼人服装」についての記述があるが、『日本霊異記』上巻一)に、小子部氏雄略天皇勅命によりを捕えようとした時の姿、「緋(あけ)の蘰(かずら)を額(ぬか)に著け、赤き幡鉾はたほこ)をあげ」と酷似し、この事から井上辰雄は、隼人雷神鎮魂と言う職掌を介して小子部連と結びついていたのではないか推測している。 宮崎県えびの市島内島内地下式横穴墓群から出土した209体の人骨多くは非常に良好な保存状態にあり、宮崎県立西都原考古博物館保管されている93体について、赤色顔料塗布有無部位に関する観察が行なわれた。結果顔料塗られていた127体の内、顔面のみの塗布が最も多く38例)、次いで頭部上半身下半身のいずれにも顔料塗布したもの(23例)、それに次ぐのは、頭部上半身塗布したもの(11体)となり、顔面塗布重視された事がわかった。どの段階塗られたかは諸説あるが、これらの説を紹介した上で、当論文結論として、第32号出土1号人骨については、白骨化進みながらも頭髪残存している段階塗られたと判断している(再塗とも考えられるが)。他人骨については、直接骨に塗ったとは考えがたいとも示している。

※この「隼人系呪術と関連氏族」の解説は、「隼人」の解説の一部です。
「隼人系呪術と関連氏族」を含む「隼人」の記事については、「隼人」の概要を参照ください。

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