隋・唐の九寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 02:34 UTC 版)
太常寺 祭祀と儀礼を管掌する官庁。国家による天や社稷の祭祀を執り行い、宮廷の音楽・医者・占卜などを管理する。 光禄寺 宮中の諸事を司る官庁。宮廷の宴会やそれに供される酒食を準備する。 衛尉寺 宮廷の武器の管理と宮廷の警備を行う官庁。宮中の武器庫を管理し、儀礼の際の警備や儀仗を司る。 宗正寺 皇帝の宗室に関わる事務を統括する官庁。皇族・宗族・外戚の簿籍を管理し、皇族の陵墓や廟を守り、道士や僧侶を統括する。 太僕寺 国家の車・馬などを管掌する官庁。宮廷の厩舎・牧場・車庫を管理し、行幸に供奉する。 大理寺 法務機関。本来は司法・裁判のことを司り刑罰を施行したが、刑部に機能を奪われた。 鴻臚寺 外国使節の応接、対応を司る官庁。到来した使節を迎え、宿舎と食事を給し、儀礼を取り仕切る。また、官僚の身内の不幸に関する儀礼も司る。平安時代の日本に置かれた鴻臚館の名は、鴻臚寺に由来している。 司農寺 国庫に収める穀物・貨幣などの管理を行う官庁。本来の国家財政機関であるが、戸部に機能を奪われた。 太府寺 財貨と交易のことを司る官庁。都の市・蔵・常平倉を管理し、官僚の俸給を出納し、物価の管理を行う。
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