開発背景から発売まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 08:37 UTC 版)
「Piaキャロットへようこそ!!3」の記事における「開発背景から発売まで」の解説
前作『Pia2』の発売後、開発スタッフの多くが退社。特に、シリーズの人気に大きな影響を与えた甘露樹やみつみ美里らの離脱は大きな打撃となったため、当初、シリーズの企画者である稲村竜一は続編を考えていなかった。しかし、『Piaキャロ』を慕って入社した新たなスタッフの増加や、カクテル・ソフトが組織改編でFC02に変更され、心機一転を図れたことが、本作品誕生の後押しとなった。 『Pia2』から本作品までの4年間でアダルトゲームの流行も大きく変わり、Keyの『Kanon』『AIR』の相次ぐヒットによる「泣き」「感動」、TYPE-MOONの『月姫』の大ブームによる「燃え」が大きな要素となったことから、本作品では笑い・パロディは抑え目になり、正統派のラブストーリーへ路線変更されたが、こちらは旧スタッフがいないことが好要素となり、スムーズに移行された。一方、離脱したスタッフが手がけた、Leafの『こみっくパーティー』は『Pia2』のクオリティと同人系パロディ志向をそのまま持ち込んだため、新規のファンを獲得した反面、旧来のLeafファンの反発を招く結果となっている。 具体的には、キャラクターの設定から漫画・同人・コスプレといった前作や離脱したスタッフを連想させ、ファミリーレストランを舞台とするラブストーリーにそぐわないものや、性別を偽って勤務する店員といった非現実的なものは排除された。BGMは各ヒロインごとにそのキャラクターをイメージさせる曲が用意されており、OP曲は『Go!Go!ウェイトレス』とは全くイメージの異なる曲となっている。 舞台設定の企画は難航し、都会の一角での夏物語だった前作までの差別化のため秋や冬に時季を移そうという意見も出たが、シリーズとしての統一感を保持するため、本作品でも季節を夏とすることに決定。夏らしい舞台として海岸通りに店舗を据えた。シリーズ第3作であるので順当ならば舞台も3号店となるはずだが、3号店の構想は稲村竜一の中ですでにできあがっていたため、スタッフ一丸となって、白紙の状態から制作に取り掛かる対象として、新たに4号店を登場させることになった。
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