開会宣言と聖火台への点灯
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「2008年北京オリンピックの開会式」の記事における「開会宣言と聖火台への点灯」の解説
選手入場の後、「選手団のフットペインティング」によって完成された山水画を絨毯とした演壇に劉淇北京オリンピック組織委員会会長と、ジャック・ロゲIOC会長が立ち挨拶した。 劉淇会長は「中国でのオリンピック開催は100年ごしの夢でした」と1908年の中国の英字新聞「天津青年」のコラムに言及した(コラムには「中国は列国に伍してオリンピックに参加したい。そして中国でオリンピックを開催したい」と書かれていた。)。ロゲIOC会長は挨拶のあと、胡錦濤国家主席(総書記)に開会を宣言することを要請、これを受け胡主席による開会宣言が行われた。 続いて五輪旗が、中国のオリンピックメダリスト[要出典]やエベレストに初めて登頂した中国人女性などによって運ばれると、人民解放軍儀仗兵によって掲揚され、子供たちによるギリシャ語でのオリンピック賛歌の演奏、選手・審判宣誓などが行われた。選手宣誓は張怡寧、審判宣誓は黃力平が行った。 最後に聖火ランナー8名によるリレーと点火が行われた。8月9日午前0時(CST)過ぎ、ロサンゼルス五輪体操男子個人総合メダリストで最終聖火ランナーの李寧が現れ、ワイヤーで上昇した後、会場最上部の壁面に沿って聖火台へ向かう形で1周した。際それまでの聖火リレーの様子と聖火のトーチなどにあしらわれた「祥雲」の文様が李寧を追う形で壁面スクリーンに映し出され、あたかも最終ランナーが鳥の巣の上にぐるりと巻物を広げていく演出がなされた。 その巻物の端に当たるように見せた紙をくるりと巻貝のように巻いた形の聖火台がスポットライトによって姿を現わすと、李寧がその下部に設置された点火ポイントから導火線状の筒を通して聖火を点灯した。同時に北京市内各所で花火が打ち上げられ、約5時間に渡る開会式は終了した。
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