鉄道・バス路線の効率的運用への期待
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 14:29 UTC 版)
「阪急・阪神経営統合」の記事における「鉄道・バス路線の効率的運用への期待」の解説
阪急HDの財務アドバイザリーでもある佐山展生GCA代表によると、阪急電鉄は山沿いで阪神電気鉄道は海沿いと通過している地域が異なり、利用している沿線住民も異なることから、阪急電鉄と阪神電気鉄道の直接の競合はないことがわかっている。歴史的に、北側は阪急電鉄の、南側は阪神電気鉄道の商圏が形成されてきたため、経営統合の結果、長らくつながりのなかった阪急と阪神の両商圏をつなぐ動線が生まれる効果を期待する評価もある。 また、神戸市内で乗り換え可能な神戸電鉄は阪急HDの関連会社であり、山陽電気鉄道は阪神電気鉄道の関連会社である。それら4社が、神戸市とともに出資している神戸高速鉄道とも合わせて、京都から姫路に至る5社がすべて関連会社化することから、その運賃設定等、需要拡大に向けた取り組みが注目されている。 その後の2007年10月には、2009年春を目処に神戸市が保有する神戸高速鉄道株を阪急HD(あるいはその子会社)に譲渡する方針を明らかにした。 2009年3月20日には阪神なんば線の西九条 - 大阪難波間が開通し、神戸と梅田間を結ぶ役割以外にもミナミや近畿日本鉄道・南海電気鉄道沿線間を結ぶ役割が生まれている。 バス事業においては、阪急バスや阪神電鉄バス(当時は電鉄本社が、バス路線の一部を直営していた)・阪神バス(当時より一部バス路線を分社化。現在は電鉄直営だったバス路線を含め「阪神バス株式会社」へ一本化)など、広範にわたる阪神間のバス路線の見直しも行われた。これまで連絡バスのなかった阪急西宮北口駅と阪神西宮駅間の路線が開設されたほか、バス共通回数券・共通乗車カードを販売している。2012年4月1日からは、阪急バス・阪急田園バス・阪神バスの3社共通のIC乗車カード「Hanica」の発売を開始した。
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