金属反合共同行動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 17:14 UTC 版)
「日本金属製造情報通信労働組合」の記事における「金属反合共同行動」の解説
JMITUの特徴的な運動の一つに、金属反合共同行動がある。この活動は、JMITUの金属機械反合闘争委員会によって行われている、さまざまな支部や分会の共同の運動である。「反合」(はんごう)とは「反合理化」の略であり、労働者にとって不利な合理化に反対し、権利を擁護するための職場を超えた統一行動である。JMITUの前身にあたる金属機械労組連絡会が結成された1982年から行われており、近年はブラック企業問題やハラスメント問題にも取り組んでいる。 企業の経営や生産の「合理化」は、しばしば労働条件の悪化や給与の減額、工場閉鎖や労働者の解雇を引き起こし、中小企業かつ製造業のばあい経営体力に乏しく景気変動に弱いことから、とくに労働者にとって不利な事態が発生しやすい。また、中小企業は労働者の数が少なため、職場単位での労働組合運動に不利な面を抱えている。さらに、JMITUは大企業においても多数の労働者を組織しているとは限らない。こうした不利な条件を補うために、JMITUは職場を超えた団結と連帯の産業別統一闘争を重視し、その一環として金属反合共同行動を行っているのである。 金属反合共同行動では、問題が起こった会社に対して本社や事業所近くの駅前での街頭宣伝、包囲デモなどを行って、職場の運動を励まし問題の周知を図る。各支部・分会の旗が林立し、宣伝カーが繰り出されることもある。2009年10月15日時点で200回を迎えた。また、金属反合10周年を記念した歌として「ともに明日へ」(作詞:小森香子、作曲:安藤由布樹)がある。
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