部族の名前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 07:54 UTC 版)
Odaawaa(語中音消失によりDaawaaとも発音される。アニシナーベ語で「交易する」、「売買する」を意味するadaaweに由来すると考えられる。)という言葉はクリー、アルゴンキン族、二ピシング族、モンタニエ族、オジブワ等の部族で共通して用いられる。ポタワトミ族はOdawaと綴り、英語ではそこから派生して"Ottawa"と綴るのが一般的である。アニシナーベ語では、「交易、または売買をする人」を意味するのはWadaawewininiという言葉である。ミシガン州でカトリックの司祭をしていたフレデリック・バラガはこれを音訳し、自身の著作『オチプウェ(Otchipwe)語の辞書』において"Watawawininiwok"はオタワ川に多くのガマが生えていたことに関連し、「ガマの人々」を意味すると記録した。しかし、この記録はオタワ川沿いに暮らしていたアルゴンキン族のバンドに関連付ける方がより適切である。 近隣の部族がオタワ族に「交易者」を意味する言葉を当てはめたのは、遠い昔や、またヨーロッパ人と接触した時期、彼らが部族間で交易や物々交換をしていたからであった。オタワ族の取引はコーンミール、ひまわり油、毛皮、マット、タバコ、薬として用いられた植物の根やハーブが主であった。 オジブワ族と同じように、オタワ族は「最初の人々」を意味するニシナーベ(Nishnaabe)と自称する。 オタワという名前は、英語ではカナダの首都オタワやオタワ川などの地名にも使われている。ヨーロッパ人と接触したばかりの頃のオタワ族の活動範囲は、オタワ市の西からオタワ川に沿って広がっていた。オハイオ州パットナム郡にもオタワという地名があり、ここにはオタワ族の居留地がある。
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