部族名の混同
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 14:15 UTC 版)
モヒガン族とマヒカン族(ストックブリッジ・モヒカンとも呼ばれている)は類似した名前をもち、アルゴンキン系文化を共有しているが、別々の部族であり、アルゴンキン語系内では異なった語群に属している。マヒカン族は今日のニューヨーク州東部のハドソン川上流とマサチューセッツ州西部のフーサトニック川上流に歴史的に居住してきた。場所の取り違えや誤訳によって、両部族はともに「Mohican」という綴りで歴史的に混同されてきた。ただし、両部族の名前を初めて記録する欧州人の一人であったオランダ人入植者、エイドリアン・ブロックは、「Morhican」(今日のモヒガン族)と「 Mahican、Mahikanders、Mohicans、Maikens」と二つを明確に識別している。 1735年、フーサトニック・マヒカンの指導者らは、ミッション系村バークシャイア・マウンテンズの西に、ストックブリッジ町を興すことをマサチューセッツ州知事のジョナサン・ベルチャーと交渉した。アメリカ独立戦争後、彼らはニューヨークのマヒカン人とニューヨーク州中央部に移住し、オネイダ族の人々と暮らし始めた。当集落はその後、ニューヨーク州ストックブリッジとしての地名が定着した。1820年代、集落の多数の人々が西部へと移動し、ウィスコンシン州に定住した。今日ではモヒカン・インディアンのストックブリッジ・マンジー集団を名乗っている。これらの移動は「モヒカン族の最後」の説話の由来となった。 他方、モヒガン族の子孫の殆どは植民地時代以来、ニューイングランド地方に居住し続け、その多数はコネチカット州に居住している。
※この「部族名の混同」の解説は、「モヒガン族の人々」の解説の一部です。
「部族名の混同」を含む「モヒガン族の人々」の記事については、「モヒガン族の人々」の概要を参照ください。
- 部族名の混同のページへのリンク