部族による外観と様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 10:52 UTC 版)
「トーテムポール」の記事における「部族による外観と様式」の解説
トーテムポールの外観はいろいろな動物、人(顔)、神話の登場者など様々な要素を積み重ねた形状をしている。使われる要素やデザインは部族によって異なり、外観上、二つのタイプに分けられる。 一つはトリンギット族(アメリカ合衆国、アラスカ州南東部)、ハイダ族(アラスカ州南東部とカナダ、ブリティッシュコロンビア州のハイダ・グワイ(クィーン・シャーロット諸島)、チムシャン族が属する北の様式で、彫刻柱のほとんどは木の地の色をそのままに残し、アクセントとなる部分にのみ黒と赤を塗った。場合によってはターコイズブルー(トルコ石の青色)が使われることもあった。 南ブリティッシュコロンビア(バンクーバー島およびその近くの大陸部)、およびアメリカ合衆国ワシントン州のワカシュ語(英語版)(英: Wakashan languages)とセイリッシュ語(英: Salishan languages)を話すインディアン・先住民のトーテムポールは南の様式に属する。ワカシュ語族のクワキウトル族のトーテムポールはよく知られた典型的なもので、伝説の鳥サンダーバードの彫刻や多くの色(黒、赤、白、青、緑、黄色など)を使うことを特徴としている。伝統的な配色は、南部、北部とも、赤、黒、緑(青)の3色であり、クワキウトル族などの彫刻柱に見られる多彩な色は、白人との交易によってもたらされたものである。
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