運営設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 07:07 UTC 版)
ピット 競技車両の整備、修理などを行うスペース。競技中に修理や整備を行うこともあるため、メインコースとはピットロードで繋がっている。通常はメインストレート脇に存在するが、スウェーデンのアンデルストープのように、地形の制約などで、まれにそれ以外の位置に存在することもある。ピットレーンでは通過する車両とピットクルーが接近しているため、セッション中に立ち入りことのできる人員が制限されている。また、車両側にも速度制限が設けられている。 コントロールタワー 競技主催者や計時記録員及びコース監視監督員、並びに競技審査委員の部屋がある塔。コース全体が見渡せるようになっている。コントロールライン脇にある。 パルクフェルメ 車両保管場。レース前後の車検などはここで行われる。この直上に表彰台があることが多い。 パドック 語源は競馬における下見場。多くの場合ピット裏にあり、「トランスポーター」(車積載車)と呼ばれる各チームのトレーラーや、チームのミーティング用やドライバーの休息用、スポンサーや招待客の接待・交渉場所としてモーターホームなどが並んでいる。一般の観客は「パドックパス」を購入することで、パドックやピットの一部に入ることもできる。 ホスピタリティーエリア ピット上やパドック内に設けられる、招待客用スペース。一般客はもとより、プレスの立ち入りも制限される場合があり、スポンサーやVIPらの社交場ともなっている。 ポスト コース脇の有人監視施設。レース中はコースマーシャルが常駐しており、コントロールタワーと相互に情報交換し、走行車両に対し、フラッグ(レース旗)で、追い越しの指示、事故や路面の状況、緊急車両の有無、タワーからの指令などを伝える。各種フラッグのほか、消火器、オイル処理用の石灰、散乱物除去用のほうきを装備する。隣り合ったポスト同士は目視できる位置にあり、濃霧などでポスト間の視認が不可能な場合、レースは中断、または中止となる。 メディカル サーキットとしてある一定以上の格式を認定されるためには、走行前のメディカルチェックや、事故により負傷者が出た場合の対応として、ある程度の応急処置ができる医務室、救急車の常備、救急搬送用のヘリポートの設置が義務づけられている。
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