通常勤務制服
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:15 UTC 版)
「軍服 (第二次世界大戦の米陸軍)」の記事における「通常勤務制服」の解説
非戦闘用の通常勤務制服である。下士官兵は被服を貸与されるが、将校は自弁で製作する必要があり、懐具合と相談して許可される範囲内で好みのバリエーションや布地にした。ただしアメリカ陸軍では許可されるスタイルやバリエーションは事細かに規定されていた(規則違反をする者はいたが)。 第二次大戦時の米陸軍の非戦闘用の勤務制服はM1939勤務制服(Service Uniform)である。OD色ウール地のシングル・ブレストの開襟式上衣である。上衣の肩にはショルダー・ストラップが設けられ、前ボタンは真鍮のボタンが4つだった。胸には張り付けポケット、裾には切り込みポケットが2つ付いており、それぞれ長方形の蓋が付いていた。下士官は上腕部にダークブルーの台布の上に刺繍されたOD色やカーキ色のシェブロンという階級章が付いた。兵は右上襟にUSの文字が入ったイエローメタル製の丸いメダル型の記章を付け、左上襟には兵科章を付ける。 この上衣の下には上衣と同じか上衣より薄いOD色のウールかコットンのシャツを着用(前述のウールシャツとチノを参照)。モヘア、あるいはモヘア混のネクタイは1942年2月までは黒い物を着用することになっていたが、それ以降はカーキ色の薄いOD色に変更されている。 支給品の通常勤務ズボンの尻ポケットには蓋がなかったが、落ちるのを防止するため自ら蓋を付ける兵も多かった。OD色のズボンは戦闘時にも使用されたので色調や布地の厚さにはバリエーションが見られる。 M1939勤務制服 M1939勤務制服(ルクセンブルク国立軍事史博物館の展示物)
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