近年の再建
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 06:10 UTC 版)
2004年11月にブチェンタウロ財団が設立され、2007年の一定期間、ヴェネツィアのサンマルコ広場に再建されるべき戦隊一部分が展示された。 2008年2月、1798年に破壊されたブチェンタウロを再建するとの計画が発表された。200人以上の造船職人、彫刻師、宝飾職人が集められ、同年3月15日から再建が開始された。これには2000万ユーロの予算が費やされ、2年の歳月がかかるとみられているが、ブチャンタウロ財団の理事長であるColonel Giorgio Paternoは「われわれはできる限り早くこれを完成させようとしているが、急いでいるわけではない」っと語っている。これはカラマツやモミといった当時使われていた素材を使って当時の技術のまま作成していることや、金の装飾品なども再び作り直していることが長期間に渡る建造の原因である。この財団はヴェネト州やロンバルディア州の商人に支えられているほか、フランスのサルコジ大統領もナポレオンによる「破壊」の補償として支援に前向きな動きを見せている。 財団はこのブチェンタウロを「世界で最も訪れる人が多い海上博物館」にしたいと考えているといわれるが、他にも「ヴェネツィアに過去の栄光と古き精神を取り戻す」という目標があるとされる。Paternoによると「現在全世界から観光客が押し寄せるヴェネツィアはそのアイデンティティの喪失という危機に陥っている。これを未来につなげるためには、過去の栄光をヴェネツィアの人々の心に取り戻す必要がある」としている。 プロジェクト開始から12年後の2016年9月に、資金不足により工事が中止された。
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