路線バスの都市高速路線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 06:41 UTC 版)
福岡地区では、都市高速道路である福岡高速道路を経由する一般路線バスを多数運行している。初めて都市高速経由を採用したのは1980年代で、福岡市東区から都市高速道路が開通したのを機に、赤間営業所の路線である赤間急行を皮切りに、和白営業所(現・新宮営業所)、香椎浜営業所、土井営業所 と、東区や宗像市に所在する営業所の一般路線に都市高速経由を運行したのが始まりである。都市高速経由向けに新設された路線以外では、既存の一般道経由の路線に都市高速経由を加え、一般道経由と区別するために都市高速経由は行先番号の後ろにアルファベット表記を採用していた。 福岡市内と市内近郊まで都市高速が開通している現在では、西日本鉄道直営のうち片江営業所 を除く全営業所と、西鉄バス宗像、西鉄バス二日市甘木支社が都市高速経由の一般路線を受け持つ。アルファベット表記から3桁の行先番号で都市高速経由を示す路線が増えたが、必ずしもアルファベット表記や3桁の行先番号が全て都市高速経由とは限らない。LED方向表示になってからは行先番号や文字(急行、臨時など)の上・横に「都市高」と表示される。ただし、種別(快速、急行、特快など)がある場合は、種別が優先される。 北九州地区でも北九州高速道路を経由する一般路線バスがある。また、九州大学伊都キャンパス発着のエコルライナー系統は西九州自動車道・福岡前原有料道路を経由する。 車両はETCを装備していること以外では通常の路線バスと変わりはなく、シートベルトも取り付けられていないほか、立席での乗車も可能である。運行速度は車両の仕様上、最高60 km/hとなっている。そのため福岡高速道路2号線・4号線・5号線や福岡前原有料道路今宿IC以東などの最高速度が80 km/hの区間でも60 km/hで運行する。都市高速対応車両には「運行速度60 km/h以下」との丸いステッカーが正面・背面に貼り付けられている。なお2012年度以降はABSが備え付けられていない車両が都市高速を走ることはなくなった。またETCがなかった時代は回数券を使用していた。 同じ区間を運行する路線でも、一般道経由と都市高速経由で運賃が異なる場合もある。たとえば、野方 - 天神は都市高速経由だと360円(503・504・505・525番)と460円(506・507・526番)だが、一般道経由だと450円(2(2-3)・203・204・205・208番)と480円(206番)となる。 福岡都市高速を走行中の路線バス LED式前面行先表示器には、行先番号や文字(急行、臨時など)の上に「都市高」と表示される
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