起源と受容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 01:11 UTC 版)
中国の唐時代から続く「才子佳人小説」の系譜に属する。口伝によって伝承されて来たものが、18世紀李朝19代王粛宗から22代王正祖の頃に物語として成立していたと見られる。19世紀純祖の代に申在孝がパンソリ「春香歌」として脚色して広く演じられ、当時の詩人の申緯、玉山張之琬、趙在三などが観劇について書いている。また『烈女春香守節歌』『春香伝』『水山広寒楼記』『南原古詞』など、多数の小説が記され、基本的なあらすじは共通ながら、漢文によるもの、ハングルによるもの、英語訳のものなどがあり、文体も説話体や韻文体があり、性的描写が濃厚なものなど、異本によってさまざまな形がある。春香の行動も、儒教的な貞節を強調するものから身分を越えた愛とするものまで多様な解釈が可能なバリエーションを持っている。 近代に入ると舞台化も行われ、映画化も十数回はされている。現代の韓国でも人気のある作品で、古典文学である一方で、パロディ化したドラマなども制作されており、その大衆的な知名度と人気は、日本の忠臣蔵に喩えられることがある。
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