赤い星の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 06:14 UTC 版)
この五光星の大きさと形は塔の高さと塔の大きさに調和する建築学的特長から決められた。塔の先端と光束の終わる点の間隔はヴォドヴズヴォドナヤ塔で合計3メートル、ホロヴィツカヤ塔で3.2m、スパスカヤ塔で3.75mになった。クレムリンの星の軸の構造は、ステンレス鋼であり、空間的な五光星を示しており、これらの先端は四角錐になっている。耐久性と剛性は一平方メートル当たり200重量キログラムの暴風、2キロパスカルが当たっても立っていられるように設計されている。1t近い質量にもかかわらず、この星は風の変化と方向にあわせてかなり簡単に回転する。また、星型の形状から常に正面を風に向けている。クレムリンの星は内部の電球で照明されており、このため空を背景にして見ることが出来る。星の内部の光の配分は反射鏡方式によって確実にされており、これはプリズムガラスの板で構成されている。送られる電気量はヴォドヴズヴォドナヤ塔とホロヴィツカヤ塔で3.7kW、残りの3つでは5kWで、これらのランプから放たれる光はクレムリンの星の昼夜を問わない良い視認性を保障している。ランプの発光効率はワットあたり22ルーメンである。5kWランプの長さは383mmの長さで、その直径は177mmである。ランプは多くの熱を発生させており、この熱を冷やす必要性がある。このため、タワーには2台の送風機が準備されている。 星がガラスで覆われるようになった時、専門家は星は夜の間、明るく輝き、ルビーの赤い色が一日中保たれていなければいけないので、ランプの中のフィラメントが見えない状態を保つ必要があるという事実を熟慮しなければならなかった。同様に、専門家は太陽によって外側から照らされる赤いガラスが、ほとんど黒色にしか見えないという事実にも熟慮しなければならなかった。1946年、専門家はその星のために異なる種類のガラスの組み合わせを導入した。すなわち、赤ルビーと乳白色のガラスの間に、透明結晶のガラス層が挿入されたということである。乳白色のガラスはランプの光を分散させ、と同時に、日中の光のほとんどを反射し、一日の間ルビーガラスの暗さを和らげた。星の光束の色調の強調を成し遂げるために、異なる色合いのルビーガラスが取り付けられており、これらは620ナノメートルより波長の短い赤色光線のみを吸収する。星の中のガラスの暑さは6-8nmであり、ガラスの表面積は総計6m2である。乳白色、透明色、ルビー色の特別な3層のガラス板で、これはグシ=フルスタリヌイのガラス工場で生産された。ルビー色の層はコロダイルゴールドをガラスに加えることで色づけられている。 クレムリンの星を整備するための機械は塔の内部にある。特別な昇降装置は、埃と煤を除去するための星の内側及び外側の定期的な清掃を可能にする。機械は燃え尽きたランプを30-35分で交換する。特別管理室にいる専門家は、機械の動作を管理している。
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