質問通告遅れによる官僚残業問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:09 UTC 版)
「森裕子」の記事における「質問通告遅れによる官僚残業問題」の解説
2019年10月11日に、森議員による参院予算委員会の質問通告が遅くなり、台風19号が接近する中で多くの省庁職員が答弁作成のため深夜まで残業した、とSNSで指摘が相次いだ。森の質問通告は夕刻以降五月雨式に続いたという。通告が遅くなれば該当する省庁職員は深夜や翌日まで待機や答弁の準備を強いられることになる。森はツイッターで「予算委質会質問通告は、11日金曜日16時30分に提出済み」と返信し、それに対し「なんで16:30に出したなんて嘘つくんですか?」と返信が寄せられたため炎上した。森は15日に産経新聞の取材に対し、「質問通告の時間は守った、もう終わった話だ」として詳細な説明に応じなかった。11日17時までに質問通告を提出した後も関連資料を追加で政府側に渡したことを認めた。国民民主党の玉木代表はツイッターで「事実であれば問題、党を代表してお詫びする、事実関係を調べる」とツイートした。 15日に元参議院議員の松井孝治が、参議院予算委員会の議事進行文書の画像を公開した。これについて16日に原口一博国対委員長と国会内で会見し、森の質問の時間や内容が省庁から外部に漏洩したとして衆参両院で合同調査チームを設けることを明らかにした。17日に主要野党の会談に出席して「憲法51条に対する挑戦だ」などと反論した。18日に国民民主党や立憲民主党が設けた調査チームの会合で、ツイッターなどSNS上に出回った参議院予算委員会の質問通告時間に関する文書の画像は官公庁から内部漏洩した可能性が高いと指摘され、内閣府に発信者を特定するように要求があった。21日に国民民主党の玉木雄一郎代表は「内部告発を保護する観点からすると、特定することで萎縮効果を与えてもいけない。今回、問題となった情報がどれだけ秘匿性の高い、保護すべき秘密だったかも含め、しっかりと検討しなければならない」と語った。 11月8日の衆議院経済産業委員会で足立康史が質問し、森裕子の質問通告が参議院予算委員部から正式に内閣総務官室に送られたのは10月11日の22時であることが明らかになる。16時30分に送られたのは質疑者の氏名・順位・時間、および出席を求める国務大臣を記載した文書で、質疑内容は記載されていなかった。
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