資本論草稿の編集についてとは? わかりやすく解説

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資本論草稿の編集について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/09 21:12 UTC 版)

オスカル・アイゼンガルテン」の記事における「資本論草稿の編集について」の解説

近年2004年)、新MEGA編集委員(『新マルクス=エンゲルス全集Zweite Marx-Engels-Gesamtausgabe)によって、これまでほとんど未公刊だった『資本論』の諸草稿類が公表されたが、この編集研究過程で、アイゼンガルテンエンゲルスとともに資本論第2部編集作業に相当部分で関わっていることが判明したアイゼンガルテン単なる口述筆記としての越えてエンゲルス編集原稿」に多くの手加え、『資本論』の原稿編集関与している[要検証ノート]。 現行資本論第2部は、マルクス8つの主要草稿とりわけ第2のもの第8のもの)をもとにした「エンゲルス編集原稿」によるものである。しかし「エンゲルス編集原稿」は単なる編集原稿」の越えているという意見もある。 新MEGA編集委員によれば編集原稿は、ボーゲン半裁(200mm×254mm)の用紙792存在し、その大部分オスカー・アイゼンガルテンによって書き写されテクスト本文と、エンゲルスによって書き込まれ様々な加筆抹消訂正挿入翻訳編集上の多く指示満たされている。 また全体には2種類ページ付け存在し編集原稿作成過程試行錯誤具体進行状況にはエンゲルスアイゼンガルテンとの共同作業痕跡があることが近年新MEGA編集委員研究によって明らかになった(大谷禎之介大村泉研究参照)。 またアイゼンガルテン本人口述筆記だけでなく、単独筆写行っている。出版された『資本論第2巻第3巻は、マルクス未完成の諸草稿多く異同見られエンゲルスによるマルクス述語変更存在するエンゲルスは『資本論第三巻序言次のように述べている。 「私はこの編集必要最小限制限し最初下書き性格を、文意明瞭ささまたげるものでなければつねにできる限り保存し個々繰り返しさえも、マルクスが普通そうするように、対象そのつど別の側面からとらえたり、あるいは別の表現様式描出しているところでは、これを抹消したりはしなかった。私の変更または加筆が単に編集的な性質のものではないところ、または、私がマルクスによって提供され事実関係材料から、たとえ可能な限りマルクス精神もとづいて一貫してであるとはいえ、私自身結論書き上げなければならなかったところでは、その個所全体角括弧入れて私の頭文字付してある。」

※この「資本論草稿の編集について」の解説は、「オスカル・アイゼンガルテン」の解説の一部です。
「資本論草稿の編集について」を含む「オスカル・アイゼンガルテン」の記事については、「オスカル・アイゼンガルテン」の概要を参照ください。

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