警戒区域指定とは? わかりやすく解説

警戒区域指定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 03:02 UTC 版)

平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の記事における「警戒区域指定」の解説

土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」も参照 1999年広島での土砂災害機に土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律いわゆる土砂災害防止法」が成立する2000年代に入ると行政は「土砂災害ハザードマップ」を作成インターネット身近なものになり始めた当時試みとして「広島県防災情報システム」をネット上に公開し県内ハザードマップすべてを閲覧できるサービス始めた。また同時に土砂災害特別警戒区域レッドゾーン)」「土砂災害警戒区域イエローゾーン)」を指定し、危険度の高い地域居住および建築制限設けていた。ここで留意すべきこととして、土砂災害危険箇所指定には法的規制はないが、警戒区域指定には土砂災害防止法による法的手続きを踏む必要があるという点がある。 当時改正前)の土砂災害防止法の下での警戒区域指定にはいくつ問題点があった。まず基本指針に基づき5年ごとに警戒区域指定の前段階として基礎調査を行うと定められていたが、その箇所私有地が多いため土地所有者との交渉などに時間がかかり、自治体側の調査費用問題もあって、基礎調査段階からなかなか進まなかった。また法律的に指定住民合意必要なかったが、住民理解を得るために自治体判断住民への説明が行われていたものの、指定箇所改修にともなう住民側の金銭的負担や、指定されたことで地価が下がるとして反対する住民もいるため、その交渉にも時間かかっていた。 こうした状況から災害発生時点で、広島県内では4割弱し警戒区域指定がされていなかった。今回災害時点で被害起きた地区のうち、警戒区域指定が行われていたのは可部のみであった。もっとも大きな被災地となった安佐南区八木緑井では、当時土砂災害危険箇所図示されたハザードマップ公開されていたが、警戒区域基礎調査終えて県による住民説明会準備していたところであった

※この「警戒区域指定」の解説は、「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の解説の一部です。
「警戒区域指定」を含む「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の記事については、「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の概要を参照ください。

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