八木ヶ丘団地裏
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「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の記事における「八木ヶ丘団地裏」の解説
安佐南区八木四丁目八木ヶ丘団地裏の土石流では死者9人を出している。 八木三丁目郵政阿武の里団地(左)と八木四丁目八木ヶ丘団地(右)周辺。左の大きな駐車場より右側が八木四丁目になる。 色は上記と同様 2009年 2014年8月28日、災害から8日後 2016年 砂防河川名は五反田川。源頭部の標高約430メートル、源頭部からの流下水平距離約800メートル、高低差約400メートル。 過去の土石流堆積物と思われる層が見つかっており、ここでは過去に土石流が発生していた。 土砂災害警戒区域指定なし、砂防ダムなし。保安林指定はされていない が、この流域には県農林が1972年に整備した高さ約9メートル×幅約44メートルの治山ダム(谷止工)があった。 流出した岩は、泥質片岩・珪質片岩・ホルンフェルスなどの変成岩やチャートなどの堆積岩から構成された付加体堆積岩で、花崗岩はほとんどみられなかった。推定流出量としては、上記の県営緑丘住宅や緑井七丁目の土石流よりも少ないが、巨石混じりの土石流であったため被害が大きくなった。パイプフローの痕跡が多数あることから地下水が地盤を押し出したと考えられ、もともとこの渓流には岩石が転がっていた形跡があることから土石流で一緒に流れたと考えられている。 治山ダムの上部が大きく破損、そのコンクリート片は下の住宅地まで流されている。2014年空中写真で治山ダムが確認できる。 上端にある龍華寺の鉄筋コンクリート造の建物の損壊は小さかった。ただそこで土石流が2方向に別れ流下、その最上流部にあった木造住宅が損壊している。粒子の細かい土砂は可部線付近にまで到達している。
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