警察の捜査・対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 02:18 UTC 版)
「スウェーデン漫画判決」の記事における「警察の捜査・対応」の解説
スウェーデンの警察は殺人などの凶悪事件に忙しく、レイプ事件は多いが関わる時間がないと報じられている。2016年は20,300件の性犯罪が報告され、2015年と比較して12%増加し、国家犯罪防止評議会(br)が発表した統計では、報告されている強姦率は6,720と、13%増加した。しかし報告されている強姦事件が起訴につながることはめったになく、『Swedish Television』によると、2014年には20%の訴訟が審理されたが、2015年は14%、2016年は11%に過ぎなかった。 2018年、『Radio Sweden』は「警察は頼りにならず、報復が怖いため何かあっても警察に言わない人が多い」という報告を発表し、「警察がレイプを捜査しない」「通報しても電話に出ない」等の事例もあり、「他の国よりレイプを通報する人が多い」という公式見解には疑問が指摘されている。 2017年には、ステヌングスンド中心部にあるトイレに引きずり込まれた12歳の少女が脅迫、殴打、強姦された事件で、被害者とその母親が強姦を警察に報告し、犯人の男性を正確に伝えたが、2ヵ月後、警察は容疑者を放置していたことが明らかとなった。ジャーナリストのヨアキム・マグナス・ラモッテ(Joakim Magnus Lamotte)は、「12歳の少女が強姦されているんですよ!」と警察に訴えた際、「似たような問題が大量にあり手が回らない」「(他の事件の被害者には)3歳だっている」と、まともに取り合ってもらえなかったとする動画を公開し、話題となった。 2018年には、犬の散歩中だった女性が、フォルシャガ自治体のデジェで強姦未遂にあった際、警察の通報番号が終日「話し中」で、翌日、ケガを見せに行った病院で警察官を見つけ、事件を報告できたということもあった。
※この「警察の捜査・対応」の解説は、「スウェーデン漫画判決」の解説の一部です。
「警察の捜査・対応」を含む「スウェーデン漫画判決」の記事については、「スウェーデン漫画判決」の概要を参照ください。
- 警察の捜査対応のページへのリンク