警察の山岳警備隊との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 20:22 UTC 版)
「山岳救助隊 (消防)」の記事における「警察の山岳警備隊との関係」の解説
警察の山岳警備隊は、山岳地帯における治安維持、交通安全を主な目的とする組織である。山岳遭難の際の救助活動が最大の設置目的ではあるのだが、それ以外にも、登山道を歩いて危険な箇所を確認したり、入山届を受け付けたり、環境省や林野庁と協力して高山植物の無断採集を取り締まるなど、救助活動以外の活動も行っている。組織としては常設であり、県によっては山中の派出所に駐在する。 一方、消防の山岳救助隊は、山岳遭難に対応するのみの組織である。また、警察は都道府県ごとに設置されているために都道府県全てが活動範囲であるのに対し、消防は市町村ごとに設置されているために基本的に当該消防本部や消防署の管轄範囲にのみ出動する(ただし、要請により近傍派遣されることはありうる)。 とはいえ、山岳遭難の捜索救助活動には多くの人手が必要であるため、警察・消防・地元山岳会・自衛隊による協力体制が不可欠であり、警察と消防はよく協力して山岳救助に当たっている。遭難の一報は、110番に掛かってくる事もあれば119番に掛かってくる事もあるが、110番に掛かってくれば警察が動き、119番に掛かってくれば消防が動くという訳では無く、発生地域や気象、部隊配置を検討して、より適切と思われる部隊に出動命令が下り、その他の部隊も必要に応じて、次の命令に備え出動準備を行っている。
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