識者の反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 09:34 UTC 版)
碓井真史(社会心理学・スクールカウンセラー・新潟青陵大学大学院教授) Yahoo!ショッピングで入手し、一気に読んだ。出版は、「正義」に反する。しかし、読後、しばらくは誰とも話したくないと感じたほど心が揺すぶられた。殺人時、遺体損壊時の凄惨な記述はない。動物虐待のシーンは、ぞっとするほどグロテスクだ。少年時代の異常な性行動も赤裸々に語られるが、これは猟奇的な本ではない。 長谷川豊(元フジテレビアナウンサー) 私は理解をしたい。この本は世に出してよかったと思える内容になっている。少年が当時の体験や心情をしっかり思い出し、過ちから逃げずに向かい合っている。その体験は極めて特異だが、紡ぎ出される心情、考え方は貴重なサンプルだ。被害者遺族に事前連絡をしなかった点については「仁義を通すべきだった」とは思うものの、それを考慮しても読む価値があり、遺族にもいつの日か読んでもらいたい。 武田鉄矢(俳優) 少年が犯す犯罪をひもとく上での貴重な例だ。 上祐史浩(元オウム真理教幹部、「ひかりの輪」代表) 自分自身が過去の反省と共に、精神病理的な犯罪の心理や原因の研究はしたいため、読んでみたい。出版社の収益や著者の印税の一部を被害者賠償にあてる仕組み作りの必要性を感じる。 香山リカ(精神科医・臨床心理士) 私は彼に脳の機能不全があると確信しているが、完全なサイコパスとも言い切れない。今回の手記には専門家の解説をつけるべきであった。今現在、彼が何らかの精神心理的サポートやケアを受けているのかどうか気になる。研究者として、彼にはぜひともサイコパスへの教育プログラム作りに協力してもらいたい。
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