論争と反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 16:11 UTC 版)
「悪魔のサンタクロース 惨殺の斧」の記事における「論争と反応」の解説
本作はポスターやテレビCMなどの宣伝にてサンタクロースの格好をした殺人鬼が登場するのを強調した為、1980年代のホラー映画の中で物議を醸す作品の一つとなった。PTAは映画の内容とクリスマスを題材とした点から、映画の公開中止を訴えた。しかし過去に同じ題材を扱った映画『サンタが殺しにやってくる』が公開された際には、本作の様な論争にはならなかった。 本作は1984年に公開された際には、評論家から否定的な評価を受けた。映画評論家シスケル&イーバートは映画を非難し、本作の製作クレジットを読み上げ「恥を知れ(shame, shame)」と罵しり、更にシスケルは「この映画は血で汚れた金で作られた(that all the money the filmmakers were making off of this film was blood money)」と発言した。レナード・マルティンは「無価値なスプラッター映画(...worthless splatter film)」とゼロ星の評価を下し、「今度は小児性犯罪者のイースター・バニー映画でも作るのか?(What's next, the Easter Bunny as a child molester?)」とからかった。 その話題性から劇場やショッピングモールには映画に抗議する群衆が押しかけた。その影響からトライスター ピクチャーズは映画公開の6日後に映画の宣伝を止め、まもなく映画自体も上映中止された。その後、本作はAquarius Filmsによって1986年の春に再上映された。その際、宣伝では「クリスマス前夜(Twas the night before Christmas)」と言及し、映画自体もビリーがサンタの格好で武器を持つシーンのアップをカットする事で論争になる事を回避しようとした。 イギリスでは全英映像等級審査機構が存在した為公開・販売されなかった。また続編も1987年に「18歳未満視聴禁止」の許可を得るためのカットを配給側が拒否した為、ソフト発売されなかった。しかしその後、Arrow Filmsが2009年に本作を「18歳未満視聴禁止」の許可を申請し、2009年11月23日にはDVDが発売された。
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