調査研究史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 16:07 UTC 版)
昭和初期に付近の島々を調査した地質学者の松本唯一は、ここに巨大なカルデラが存在していることを指摘し、鬼界ヶ島にちなんで鬼界火山と命名。1943年に鬼界カルデラとして学会に提唱した。1976年にはアカホヤと呼ばれていた地層がこのカルデラを起源としていることが確認された。 2016年から2017年かけて行われた海底調査の結果、直径約10 km、高さ約600 m、体積約30 km3にもなる巨大な溶岩ドームが確認され、現在も活発な噴火活動が続いている。 2018年には神戸大学海洋底探査センターがジャニーズ事務所の俳優で歌手の滝沢秀明氏との協力で行われた海底地形探査で世界最大級巨大溶岩ドームの構造が鮮明になり、滝沢氏が海域潜水採取した岩石分析で鬼界カルデラ直下のマグマが巨大カルデラ形成元となり噴火する可能性が示され、調査同行したNHKにより映像記録され、滝沢秀明の火山探検紀行 巨大カルデラの謎に迫るで放送され、英ネーチャーウェブ誌上論文にも名を連ねている。 神戸大学の練習船「深江丸」よりも海底下地中の構造を深く探査できる海洋研究開発機構 (JAMSTEC) の海底広域研究船「かいめい」が2021年度から投入される予定である。
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