設立の経緯・目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 09:39 UTC 版)
「13路盤プロアマトーナメント」の記事における「設立の経緯・目的」の解説
長らく囲碁の対局は19路盤を中心として行われており、13路盤や9路盤といった小さい碁盤は初心者のころに使用するものと見なされることが多かった。しかし、13路盤は盤が小さいため勝負が早く終わり、19路盤と同じような定石を用いることもできるといったメリットがある。 「クラウドファンディング13路盤選抜プロトーナメント戦」の発起人になったのは、「囲碁きっず」の運営などを行っている株式会社きっずファイブの代表の政光順二である。政光は、囲碁の競技人口の減少の一因に、19路盤が初心者にとってはあまりにも大きすぎて参入の障壁となること、社会人が継続して囲碁を打つには一局あたりにかかる時間が長すぎることなどが挙げられるのではないかと考えた。そこで、19路盤より小さく時間もかからない13路盤の普及が囲碁の普及につながるのではないかと考え、13路盤の面白さを普及するためにプロ棋士の出場する13路盤棋戦の設立を考えた。しかし、単独でスポンサーになるのは難しいという理由から、囲碁界では初となるクラウドファンディングによる棋戦の開催が試みられることになった。 棋戦の設立に当たって、日本棋院副理事長の山城宏は13路盤について「19路盤では対局時間がかかり複雑すぎると思われていた方にも手軽に打て、観戦する場合も、対局時間が短く、スリリングで退屈せず、布石、中盤、ヨセも十分楽しめます。フットサルや7人制ラグビーが認可されてきた今の時代において13路盤には明るい展望があると確信しています」と述べている。 なお、この棋戦が設立されるより以前に、張栩は13路盤でのプロアマ混合の大会を台湾で開いている。張栩は13路盤について、短い時間でも打てること、布石や手筋、石の効率に関してシビアな判断が求められ棋力の向上にもつながることや、奥が深くプロ棋士でも極めるのはまず無理であることを語っており、13路盤の利用を推奨している。
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