言論界の動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:34 UTC 版)
当時普通の新聞等は大分書いたのですか、法律専門雑誌等でなく。 — 穂積重遠 新聞でも法典断行派と法典延期派が盛んに論を戦はしました。 — 仁井田益太郎 国民新聞、国民之友:徳富蘇峰を中心に断行派。 寸鉄:陸奥宗光を中心に断行派。 朝野新聞:薩閥系。消極的断行派。 郵便報知新聞:矢野文雄、犬養毅を中心に改進党系、断行派寄り中立派。仏法典の紹介者栗本鋤雲は法典論争開始前の1886年(明治19年)に退社。 読売新聞:延期派とみる論者と、政府系断行派とみる論者がいる。 日本:陸羯南を中心に延期派。条約改正優位論から断行派とみる論者もいる。 国会:薩閥系の御用新聞として当初断行派、1892年5月突如延期派に転向。 中央新聞:吏党系。当初中立派、第3回議会時に商法断行派、民法延期派。 東京新報:長州閥山縣系だったが伊藤系に吸収される。旧民法の天賦人権論を警戒する一方で、旧商法断行派。 中外商業新報:現在の日本経済新聞。穏健延期派、商法典論争後に商法のみ断行派に転向。 東京日日新聞:現毎日新聞。当初断行派、1890年(明治23年)4月から関直彦(英法派)を中心に商法延期派、1892年(明治25年)から伊東巳代治を中心に民法延期派に転向。 時事新報:現毎日新聞。福澤諭吉を中心に延期派、特に商法を批判。 東京朝日新聞:杉浦重剛を中心に延期派。 なお江木証言では「新聞記者」は「概ね延期論者」とされている。
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