西風ゼピュロスとは? わかりやすく解説

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西風ゼピュロス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 06:13 UTC 版)

アネモイ」の記事における「西風ゼピュロス」の解説

ゼピュロス(Ζέφυρος, Zephyros)は西風の神である。英語ではゼファー (Zephyr)。フランス語ロシア語ではゼフィール (Zéphyr)。アネモイの中で最も温和なゼピュロスは、春の訪れ告げ豊穣の風として知られている。ゼピュロストラーキア洞窟住んでいると考えられていた。 ゼピュロス異な物語の中で、幾人もの妻を持っていたと伝えられている。ゼピュロス姉妹である虹の女神イーリスの夫であると言われていた。また、ゼピュロスニュンペーニンフ)のクローリス強引に攫ったが、誘拐後に自らの罪を悔いて彼女を神の地位押し上げ(神への昇格主神願い出て許しを得)、これによって花の春女神フローラ誕生した。このクローリスこと女神フローラとの間には、果実の神カルポス(英語版)を設けている。ゼピュロス兄弟であるボレアースと、クローリスの愛を巡って争い最後にクローリス歓心勝ち取った伝えられている。更に別の姉妹にして愛人でもあったハルピュイア一人であるポダルゲーケライノーとしても知られる)との間に、アキレウスの馬であるバリオスクサントス設けたとも伝えられている。 現存する神話のうちでゼピュロスが最も重要な役割演じるのはヒュアキントス物語である。ヒュアキントス美貌強壮鳴らしたスパルタ王子であったヒュアキントス恋したゼピュロスは彼を求めアポローンも同様であった。22人神々)は少年への愛を競ったが、ヒュアキントスアポローン選びゼピュロス嫉妬に狂わんばかりとなった。のちに円盤投げをしているアポローンヒュアキントス見付けたゼピュロスは、一陣突風を彼らに吹き付け落下した円盤少年の頭に打ち付けたヒュアキントスが死ぬとアポローンヒュアキントスの血からヒヤシンスの花を創造したエロースプシューケー物語では、ゼピュロスエロースのためにプシューケーエロース洞窟送り届けていた。 ローマ神話においてゼピュロス相当する神格は、植物花々支配者であるファウォーニウス (Favonius) であった。この語は「好意」を意味しまた、古代ローマ文化圏における一般的な男子名でもあった。

※この「西風ゼピュロス」の解説は、「アネモイ」の解説の一部です。
「西風ゼピュロス」を含む「アネモイ」の記事については、「アネモイ」の概要を参照ください。

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