西武商事・JT運営期(1993年 - 2001年)
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「バーガーキング (日本)」の記事における「西武商事・JT運営期(1993年 - 2001年)」の解説
西武グループ系列企業の西武商事(現:西武プロパティーズ)が1993年に米バーガーキング社とフランチャイズ契約を結び、1993年9月22日、西武池袋線入間市駅の駅ビルにバーガーキング日本1号店となる入間店が開店した。 西武商事の運営方針としては、自社物件で保有する西武線沿線のテナントビルへの展開、プリンスホテルなどの西武グループのリゾート施設内を活用した店舗事業展開を計画していたが、米バーガーキング社との間で拡大戦略と事業展開についての意見の相違があり、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}後に[いつ?]既存店の営業は継続したまま、提携関係のみ解消することになった。 既存店の運営を引き継ぎ、日本市場でのバーガーキング事業を継承したのは、日本たばこ産業(JT)が1996年に設立したバーガーキングジャパン株式会社である。当時の米バーガーキング社の持株会社であるイギリス企業グランド・メトロポリタン社と提携後、共同出資会社としてJTグランドメット株式会社を設立。JTグランドメットが100%出資する子会社として、バーガーキングジャパン株式会社(旧)を設立した(登記上の設立年月日:1996年5月20日)。 バーガーキングジャパンでは、ブランドシナジー効果を早期に高めるため、森永グループのレストラン森永が展開していた「森永LOVE」の事業を譲受してチェーン展開を進め、4年から5年の間に100店舗を出店する事業計画を掲げた。当初は親会社がJTのため禁煙席は設置されなかったが、後に多くの店舗に設置することとなった。ただし日本撤退時まで全席禁煙の店舗はなく、多くの店舗は禁煙席の方が少なかった。 JTは、東急グループから事業を譲受してベーカリーカフェ「サンジェルマン」を運営するなど、食品産業にかかわっていた時期がある。JTグループ時代のサンジェルマンでも、パンをむき出しで売っているベーカリーにもかかわらず、イートインスペースでは喫煙可能であった。 1990年代後半からは、日本マクドナルドが打ち出した平日半額キャンペーンなど低価格競争の激化や、西武グループの経営状況悪化もあり、メニュー単価が高いバーガーキングの店舗は客足が遠のき経営は悪化した。このため2001年3月末をもってバーガーキング・ジャパンは営業を終了し、日本から撤退した。 日本撤退に伴い、首都圏を中心に展開していたチェーン店の25店舗は2001年3月末までに営業終了した。そのうち、西武商事が運営していた店舗は同じくハンバーガーチェーンを展開するサントリー系のファーストキッチン(現:ファーストキッチン・ウェンディーズ)、JTが運営していた店舗はロッテリアに売却された。 JTは、事業撤退を告知するニュースリリース中で「事業拡大の戦略・方法について意見が一致せず、事業の将来性を検討した結果、早期の撤退が最善と判断し決定した」と述べており、米バーガーキング本社と軋轢があったことを認めている。 法人としてのバーガーキングジャパン株式会社は、撤退直後に役員変更が1回行われた後は休眠状態で、2005年3月31日付で解散するまでの約4年間も放置されていた。8月17日に特別清算開始、12月6日に特別清算終結決定し、完全消滅した。
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