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裘錫圭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 19:46 UTC 版)

裘錫圭
生誕 (1935-07-13) 1935年7月13日
国籍 中華人民共和国
研究分野 古文字学漢字学)、文献学
研究機関 北京大学復旦大学
出身校 復旦大学
プロジェクト:人物伝
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裘 錫圭(きゅう しゃくけい[1]、チュウ・シークイ[2]拼音: Qiú Xīguī: 裘锡圭1935年7月13日[3] - )は、中華人民共和国古文字学者(漢字学者)、文献学者。古文字学の国際的な権威[4][5][6]北京大学教授、復旦大学教授を歴任。

経歴

1935年7月13日(農暦6月13日)[3]上海に生まれる(祖籍は浙江省寧波[1]復旦大学歴史系で甲骨学者の胡厚宣中国語版に師事[1]。卒業後、胡厚宣の研究生助手となる[1]。胡厚宣が中国科学院(のちの中国社会科学院歴史研究所中国語版に異動すると随行し、同研究所の研究生を修了する[1]

1960年、北京大学中文系助教[1]、1983年、同教授となる[3]。北大では朱徳熙の下で戦国文字学の開拓に従事し、馬王堆帛書銀雀山漢簡曽侯乙墓・望山楚簡・尹湾漢簡郭店楚簡など出土文献の整理に参加する[1]

2005年、母校の復旦大学に異動し、復旦大学出土文献と古文字研究センター(复旦大学出土文献与古文字研究中心)教授・傑出教授となる[1]

国内学界の要職を歴任し、多くの受賞がある[3]。2000年にはシカゴ大学名誉博士号を得ている[3]

著作

『裘錫圭学術文集』(全6巻、復旦大学出版社中国語版、2012年)に大半の著作が収録されている[1]。研究対象は甲骨文金文戦国文字などの古文字学から、文献学中国史中国哲学まで多岐にわたる[5]

日本語訳

  • 「殷周古代文字における正体と俗体」『シンポジウム 中国古文字と殷周文化 甲骨文・金文をめぐって』東方書店、1989年、ISBN 9784497882417
李学勤・裘錫圭・樋口隆康伊藤道治・松丸道雄の講演録)
(原著は『文字学概要(修訂本)』商務印書館、2013年[1][5]。初版1988年の日本語訳が、2004年-2007年に早稲田大学中国古籍文化研究所から非売品として刊行されている[7]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 国内書 中国漢字学講義【中国・本の情報館】東方書店”. www.toho-shoten.co.jp. 2023年12月30日閲覧。
  2. ^ 『シンポジウム 中国古文字と殷周文化 甲骨文・金文をめぐって』東方書店、1989年、ISBN 9784497882417。81頁。
  3. ^ a b c d e 王國維學術講座二:裘錫圭:老子與尼采-清华大学出土文献研究与保护中心” (中国語). www.ctwx.tsinghua.edu.cn. 清華大学. 2023年12月30日閲覧。
  4. ^ 湯浅邦弘. “清華大学・復旦大学 | 中国出土文献研究会”. www.shutudo.org. 2023年12月30日閲覧。
  5. ^ a b c 宮島和也. “『中国漢字学講義』評 宮島和也 – WEB『東方』”. 2023年12月30日閲覧。
  6. ^ [[Edward L. Shaughnessy|エドワード・ルイス・ショーネシー英語版]] (2013年). “Paleography” (英語). Oxford Bibliographies. doi:10.1093/OBO/9780199920082-0043. 2023年12月30日閲覧。
  7. ^ 稲畑耕一郎. “『中国漢字学講義』訳者あとがき – WEB『東方』”. 2023年12月30日閲覧。



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