王家台秦簡とは? わかりやすく解説

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王家台秦簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/23 07:13 UTC 版)

王家台秦簡
作製年代 戦国時代末期
発見年月 1993年3月
出土地 中国湖北省江陵県荊州鎮郢北村王家台15号秦墓
資料データ
種別 813枚
内容 「帰蔵」「效律」「日書」「政事之常」「邦有」
書体 秦隷
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王家台秦簡(おうかだいしんかん)は、中国湖北省江陵県荊州鎮郢北村(現在の荊州市荊州区鳳凰街道郢北村)で出土した戦国時代末期の秦国の簡牘である。

概要

1993年3月、王家台15号秦墓から竹簡813枚が発見された。字体は秦隷。竹簡の内容は「帰蔵」「效律」「日書」「政事之常」「邦有」から成る。

「帰蔵」は、394枚。馬王堆帛書の『周易』と共通点がみられ、その字体も戦国楚簡に近く、戦国末期の抄本と考えられる。

「效律」は、96枚。睡虎地秦簡の「效律」と配列に多少の違いはあるが、内容は同じである。

「日書」は、建除篇12枚、稷辰篇25枚。睡虎地秦簡の「日書」建除・稷辰とほぼ同じ内容である。

「政事之常」は、65枚。方形の図表。役人が用いた占卜道具とみる説があるが、詳細は不明。

「邦有」は、さまざまな自然現象や災害を予言した記述。「災異占」とも。

参考文献

  • 工藤元男『占いと中国古代の社会 発掘された古文献が語る』(2011年東方書店
  • 横田恭三『中国古代簡牘のすべて』(2012年二玄社
  • 川村潮『『帰蔵』の伝承に関する一考察--附、『帰蔵』佚文輯校』(2006



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