表示形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 22:50 UTC 版)
「日本のデジタルテレビ放送」の記事における「表示形態」の解説
デジタル放送の導入により従来の画面横縦比(アスペクト比)4:3の映像に加え、主にハイビジョン映像でのアスペクト比16:9のいわゆる「ワイド画面」の映像フォーマットが加えられた。この事によりデジタル放送への移行期という事で、以下の問題が発生している。標準画質の映像をハイビジョンの電波に乗せただけの(いわゆるアップコンバートの)番組が多い(主に地上デジタルテレビ放送の民放とBSデジタルの民放。地上デジタルテレビ放送の民放では制作局がハイビジョン制作であっても遅れネットでは素材回線の都合で4:3SDまたは16:9SDで送られることもあった)。最近は減少傾向にあるが、CMでは今もなお多い。過去にはハイビジョンカメラで収録した16:9映像を画質変換(ダウンコンバート)なしでそのまま4:3サイズにサイドカットした番組も少数ながらあったが、現在ではほぼ見られなくなった。 デジタルハイビジョン放送を4:3サイズのテレビで視聴する際、余白部分が重畳になる事による上下左右に黒い帯の付いたいわゆる額縁問題がある。4:3サイズのテレビでも16:9のいわゆるデジタルハイビジョンテレビの両方で起こる問題で、一部で視聴者からも不満の声が上がっている。4:3サイズのテレビで16:9のデジタルテレビ放送を視聴する場合は、映像の左右を画面に合わせて上下に映像のない黒い帯を付加する「レターボックス」又は映像の上下を画面に合わせて映像の左右を切り捨てる「パンスキャン」(サイドカット)を選択しなければならない。前者では画面の大きさが小さくなる、後者では放送側で送り出している映像の一部が欠ける事になる(放送局側では4:3での視聴を考慮してテロップなどを配慮している)。 以上が4:3サイズのテレビで16:9のデジタルハイビジョン放送を視聴する際の問題点である。逆に液晶やプラズマなど16:9のデジタルテレビは購入したものの、アンテナ・ケーブルがデジタル対応でないなどの理由により実際はアナログ受信で4:3サイズの放送を視聴しているという世帯が多い。(参照:以下「現状」欄)
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